Palazzo Pitti.Firenze |
ボーボリ庭園の洞窟 |
Boboli Gardens |
アルノ川を左手に眺めながらソデリーニ通りを南に歩き、グイッチャルディーニ通りの突き当りを右に折れスブロネ通りをすこし歩けばじきピッティ宮殿。
娘はもっぱらベビーカーで移動しますのでらくちん、奥さんと僕がエンジンです。
石畳の道が多いフィレンツェでは安物のベビーカーに3歳半の娘が乗ると、構造的に無理がある。サスペンションもろくにない細いスチールパイプはぎしぎし鳴りどうし、この先イタリアにしばらく滞在するつもり、壊れないといいな。
宮殿に着いたのが午後2時、宮殿内部の入館時間はちょうど午後2時まで、残念ながら宮殿に入れません。
観光地なのに午後2時で締め切るとは、と思いましたが、それではと僕たち家族は宮殿の前に広がるボーボリ庭園で夕方まで過ごします。
僕がフィレンツェに来た楽しみの一つには、ピッティ宮殿でボーボリ庭園にある洞窟(グロッタ)を何としても見ておきたかったからです。澁澤龍彦さんの書いた「ヨーロッパの乳房」に洞窟についてという章があります、これを読んでぜひ見たいと思ったのです。
その洞窟はピッティ宮殿の東側にあり、注意して見つけないと気付かない場所です。
その頃(1990年)は洞窟内部の立ち入りは禁止されていましたので、入り口部分だけが見ることができました。
澁澤龍彦さんがここを訪れたのはたしか1970年代、僕がここに来るのが遅すぎたのでしかたありません。
しかしその洞窟の入り口だけでも直接自分の目で見ることができ感激。確かに美術的に優れてはいないかも知れませんが、その歪んだどろどろとした精神構造が僕には大変魅力的に感じます。
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