2011年2月27日日曜日

フィレンツェ,捨て子養育院美術館 Ospedale degli Innocent,Firenze

Ospedale degli Innocent,Firenza
捨て子養育院と広場

フィレンツェ大聖堂からセルヴィ通りを東に進み突き当たりに広場があります。広場に面して捨て子養育院美術館が建っています。
15世紀中期に建てられた最初のルネサンス様式の建物です、当時ヨーロッパで最初の孤児院で、その正面入り口の柱上部には、かわいい子供のレリーフが掘り込まれています。
入場料は一人1.500リラ(1990年)広場から捨て子養育院に入るとすぐに回廊に囲まれた中庭に出る事ができます、中庭にオレンジが実った大きな鉢植えがありました。
娘はこの中庭がとても気に入りしばらくここで遊び、なかなか美術館に入ろうとしません。
中庭には僕たち家族以外の観光客がいませんから安心してのんびりできます。
それというのも、捨て子養育院前の広場で娘の写真を撮りたいと声をかけてきたアメリカ人らしきおばさんがいて、僕は了解して「Yes」の返事。しかし娘にカメラをかまえたおばさんが近づいたとたん娘は泣き出してしまいました。
驚いたおばさんは「ごめんなさい」を繰り返して後ずさりして去っていきます。
それで娘にとってはこの静かで誰も居ない中庭が気に入ったのでしょう。
何百年も前にここで子供たちが遊んでいたのでしょうが、今は娘と奥さんと僕の話し声だけがするだけの静かな中庭です。
もう一度、保育園にできればいいに。たぶん何もないこの中庭は、子供たちが遊びまわれるように造られたのでしょう。フィレンツェの中世の建築で中庭に噴水や彫刻が置かれていないのは珍しい事ですから。植木鉢が取って付けたようにあるのは不自然です、子供たちが怪我をしないように、ここにははじめから何も無かったのでしょう。
歴史的建造物なのでいまさら保育園にできないことは分かっていますが、子供たちの声が聞けないマリア様も寂しいでしょう。
捨て子養育院のマリアさま

捨て子養育院の中庭


捨て子養育院入場券
捨て子養育院の則廊

捨て子養育院、包帯を巻いた子供の絵、
2階には鳥が描かれている






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