キャセイ航空チケット |
1990年2月28日、朝の7時30分に定刻より30分遅れで僕たち家族を乗せたボーイング747はシャルル・ド・ゴール空港に到着。
まずは成田からキャセイ航空で香港に飛び、香港でトランジットしてパリ行きの飛行機に乗り換えるのです。
当時香港の飛行場は羽田より劣悪な場所にあり、高層マンションの間を縫うように離発着。海に突き出た滑走路の周りには沢山の小さな帆掛け舟が行き交い、護岸にはペンキで書いた巨大な看板が立ち並んでいる、これが飛行機の小さな窓からよく見える。
はじめての香港ですから降りてからが大変。僕たち親子は迷子になっては大変と、ほかの乗客を尾行するように薄暗い空港の乗り換え通路を進みます。
香港で降りる人とパリ行きの便に乗り換える人の区別がつきません、ここで間違えたらパリに行けないと思うと困ったな。それでも気の小さい僕はただ無言で廊下を歩くだけ。
しばらくして廊下の片隅に空港の係員さんがひとりぽつんと立っています。彼の手には"The location of the TRANSIT LOBBY is this destination"と書かれたボード。やれやれ、どうにかなりました。
乗り換えロビーには食堂や免税店がずらりとあります。僕たち家族は2時間後の乗り換えまで軽食をとり免税店を冷やかし、実に様々な人種の人々を観察して過ごします。
パリ行きの飛行機ですが、ローマ経由なので途中でレオナドルド・ダ・ビンチ空港に立寄ります。そこで乗客を降ろすのですが、パリまで行く人は機内でしばらく待つのです。なんだか長距離バスみたい。
成田から20時間、やっとパリに到着、へとへとです。3歳半の娘と奥さんは僕以上に疲れきっていますが大変なのはこれからです。
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