2012年7月9日月曜日

ウィーン美術史美術館、Kunsthistorisches Museum,Wien

美術史美術館のカタログ
娘と奥さんと僕はマリア・テレジア広場(Maria Theresien Platz)を散歩、どんよりした空と寒い北風で身体が冷え、その上、今にも雨が降りそう。僕たち家族は広場から美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)に逃げ込みます。
僕たち家族が美術館に入ると、外からパラパラと雨の音。美術史美術館の入場料は1人45シリング(1990年)当時760円ほど、もちろん娘は無料、美術史美術館のカタログは118シリングで2,000円ほどで購入、これは英語版。
19世紀期末に皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(Franz Joseph Ⅰ)が博物館として建てたもの、マリア・テレジア広場をはさんで美術史美術館と自然史博物館が向き合うように建っています。

美術史美術館の入場券
KunstHistorisches Museum,Wien
美術史美術館は絵画が有名ですが、古代エジプト、ギリシャ、ローマのコレクションが膨大にあります、もちろん16世紀のベルギーの画家ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel de Oude) の収蔵数は世界一、ここで「バベルの塔」を見るだけでも来たかいがあります。17世紀のスペインの画家ベラスケス(Diego Rodriguez de Silva y Velazquez)、同じく17世紀の画家ルーベンス(Peter Paul Rubens)とそれはすごい。
ところが娘も奥さんも僕も、古代エジプト部門のミイラのコレクションがお気に入り、ヒヨドリぐらいの小さな鳥のミイラ、コウノトリのような大きな水鳥のミイラ、イヌのようなミイラ、ワニのミイラ、ミイラだけで動物園ができそう。
娘が唯一まじまじと見た絵は、15世紀のイタリアの画家アンドレア・マンテーニャ(ANDREA MANTEGNA)作のセント・セバスチャン、娘は一言「かわいそう」。
三島由紀夫は「仮面の告白」でグイド・レーニ作のセント・セバスチャンを絶賛していますが、どんな思いからでしょう。セバスチャンはローマ皇帝に仕えた護衛兵でありながらキリスト教徒になり、最期には木にはりつけられ体中を弓矢で貫かれて死んだ殉教者。

セント・セバスチャン

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