Scuola Grande di San Marco ヴェネツィア市民病院 |
松葉杖を両脇に抱え足をひきづりながらひとりのおじさんが僕の前をよこぎる。彼は難儀そうにヴェネツィア市民病院(Ospedale SS,Giovanni e Paolo)の玄関の石段をのぼって扉の向こうに消えた。
はじめから病院ではない、1819年ごろオーストリア軍の病院に改修されてかららしい。それまでここはサン・マルコ同心会館(Scuola Grande di San Marco)と呼ばれ、自冶会館みたいに使われていたようだ。
"Scuola" スクオーラは同心ということらしい、そもそも同心とは何か、僕は知らない。
なんでもヴェネツィア市民の自冶会で冠婚葬祭を執り行ったり、政治的な力もあったようだ。これほどの建築を残すのだから財力もとうぜん半端なものではない。
ビサンチン風の白大理石のファサードにだまし絵のような絵が並ぶ、遠近法のきいたアーチの奥からライオンがこちらを見ている、なぜかどのライオンもポーズが違う。
ヴェネツィア市民病院の奥にあるサン・ジョバンニ・エ・パオロ教会(St Giovanni e Paolo)は狭いヴェネツィアにあってはいかにも窮屈そうな教会、せめてアドリア海が見えれば良いがここからは潮のけはいすらない。
St Giovanni e Paolo |
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